周期的な雨と三寒四温の季節、初春ですねぇ。
基本、外遊び派としては気候のせいで気を揉む季節でもあるのです。
1週間前から雨予報が濃厚だったのですが雨天決行で考えてました。なぜなら先月の陣馬高尾トレッキング中に脚が攣ったのが、だいぶショックで衰えを自覚し今回はトレーニング目的がメインだったから。
最終的な予報は当日回復傾向のあるようではありましたが風がかなり強くなるとの事、そして施術室から眺める丹沢山系はまだ雪が残ってるぽい。ちょっと心配でしたが最悪は「勇気ある撤退」を念頭に置き出かけてみることに!
雨天決行したい理由がもう一つ、お客さんに教えてもらったワークマンの防水手袋をさっそく購入。これを試してみたいってのもありまして。
ネオプレン(ウエットスーツ生地)の完全防水グローブ、1,500円のお値打ち価格。
なぜか「タランチュラ」???
トレーニングとグローブ試行のスタートです。
スタート地点の秦野戸田公園を出発する頃はポツポツ程度の雨
天気は回復予報だし濡れるほどの雨ではなく暑苦しくなるのも嫌だし一旦は履いたレインズボンを脱ぎ、残念ながらタランチュラも必要なさそう。
しばらく舗装路を進むと分岐、夜はけっこう降ったっぽい
でも、そういえば予報にあった強風は何処へやら???
徐々に
登山道っぽくなってゆきます。
キキョウっぽいけど・・・第一春アイテム発見
そのすぐ横には丹沢に多く分布するミツマタ(春アイテムその2)が咲き始めてました
尾根を目指し斜面をつづら折りに上ってゆきます
大倉尾根に合流
ここでいきなりの強風、反対斜面から駆け上がる風のようです。
さてさて、この尾根道が目指す塔ノ岳頂上まで通じているのですが・・・
長く単調な尾根道がひたすら登り約三時間続くことから、通称「バカ尾根」とも呼ばれているのです。
幾度となく登ってきましたが、やっぱり苦手(笑)。だから逆にトレーニングに選んだってわけです。
ちなみに塔ノ岳へのルートの中で一番ポピュラーなコースではないでしょうか。なので熊に合う可能性も低いし。
コース自体も危険なところが少ないので脚イジメにうってつけ。
「見晴茶屋」に到着、煙突から煙が出ていたので営業しているよう
そして、とうとう始まってしまったようです。ひたすら登り、正に「業(ぎょう)」
この渡り廊下がまた、けっこう歩きづらい
この階段は、もはやイジメ(笑)
たまにこんな看板が建てられていますがこの番号を告げればピンポイントで居場所を把握してくれるって寸法です。できれば世話にはなりたくありあませんが安心ではあります。
立ち止まると歩き始めれなくなるので・・・
休憩してても、いつまで着かないので・・・
一歩一歩、黙々と、淡々とゆっくり歩を進めます
一瞬、平坦になるとちょっと嬉しいのですが
また、すぐに次の長ぁ~い登り
ここまで絶えず雨が降る・・・というよりも雨粒が風に飛ばされ舞っているって感じなのですが、相変わらず濡れるほどではありません。たぶんですが雲の中なのかもしれませんね。
「駒止茶屋(905M)」
この開けたとこに差し掛かると飛ばされそうな、ものすごい爆風
少なく見積もっても風速10mはあるでしょう。
それと同時に雨粒も大きくなってるような
レインズボン履きたいけど、この爆風では・・・
更に標高を上げると残雪が、ちらほらと現れ始めました
「堀山の家」に到着
ここまで、だいぶゆっくりペースのつもりでしたが1時間50分くらい、ほぼ規定コースタイムくらい
ちょうど風避けになっているらしく、その隙にレインズボンを履き
エナジーチャージと甘めのHOTコーヒーで一息
実はちょっと折れそうだった心、復活(笑)。いざ出発!
いよいよ現れてきました。ちなみに水分たっぷりのべちゃ雪でぬかるんだ足元
標高を上げた分だけ雪も増えてゆきます。
ほらほら、みるみるうちにって感じでしょ
そろそろ危険なので滑り止めチェーン装着
そして防水グローブ、ワークマン仕様(お値打ち価格)のタランチュラも投入
振り返っても、お先真っ白で何も観えましぇ~ん
「花立山荘」に到着
ここへ来て更に5割増しの猛烈爆風
ここには快適常設ベンチがありガッツリ休憩しようと思って、休まず歩いて来たのに・・・
とても休憩できる状況ではありません。
しかし、頂上付近は大丈夫なのだろうか?きっと風は更に強いに違いない・・・と若干不安になりつつ進むことに。
不安もつかぬ間、ほぼほぼ頂上直下に近づくにつれ風が徐々に弱まってくるではありませんか。
そういえば参考程度に留めといたのですが山天気予報で、細かい数値はうる覚えですが
高度1,000m付近=風速23数m
高度1,500m付近=風速15数m
っとまぁこんな感じに低い方が強かったので、何だべこれは???っと思いましたが
そう言う事だったのかもしれませんね!
頂上直下付近から上は氷の世界でした
霧氷とはちょっと違う気がしますが
妖怪ゆき女に息を吹きかけられたよう
なかなか一見の価値あり、ビジュアル的には美しいですが
神秘的・・・などと感じれる余裕ありませんでした(笑)
そして氷に固められた枝が強風で折られ頭にゴチンッ、けっこう痛いっす
分岐点の「金冷シ」に到着
おそらく湿気にやられたのでしょう。ここでデジカメ死にまして、スマフォに切り替えます。
頂上まであと25分程度、「撤退」の二文字は完全に打ち消されました
さぁさぁ最後の登り階段、脚はだいぶ感極まってますが最後のもうひとイジメ「ガンバレ、俺」
はぁ~どうにか、こうにか着きました
塔ノ岳(1,491M)
寒さで、かじかんだ疲れ切った顔(笑)
頂上に建つすべての物が分厚い氷でコーティングされてました
こんなのきっと晴れてたら溶けてしまって見れなんだと思うと、こんな状況もまた然り。
実は貴重な現象だったりして!でも、しばらくはいいかな(笑)
したっけ、下山しまぁ~す
脚はだいぶ疲弊し踏ん張りが効かなくなってるので要注意、事故は下山時に起こります
あれっ、こんなに雪積もってたっけ?
ずっと登り一辺倒で脚は悲鳴をあげてましたが、下りになりちょっと余裕が生まれ周りが見えるようなったかも
馬酔木(アセビ)の蕾、アイスコーティングバージョン
薄日が差し始めました
当然グッチョグチョ、歩きずらっ
覚えてますか?最初のほうの営業中の「見晴茶屋」
天気完全回復
ウッドデッキから見える景色、湘南のエボシ岩まで観えるほどに
夜景の絶景ポイントでもあるらしい
往路と違って木漏れ日が清々しい
車に着いた頃は朝とは打って変わって雲の隙間から青空
正直、自信なかったのですが完走できて良かった。
ってな感じに自信喪失したときのカンフル剤としてバカ尾根コースを利用します。
【時短総集編動画 by YAMAP】
あぁ~だいぶ堪えました
やっぱりバカ尾根苦手だわぁ~
それだけに達成感もひとしおです
心身ともに良いトレーニングとなりました
やさしが営業中
追伸、デジカメはエアコンの温風にあててたら息を吹き返しました。