ちょっと前の梅雨明けから、蝉が「ミンミン、ジージー」、そして「暑いですねー。」が定番な挨拶になったと思ったら、数日前からコオロギが鳴き始めました。
秋はもう、そこまで来ています。
短い夏は残りわずかでので、遅いで満喫しましょう。

と言う事で満喫してきました。
去年、世界遺産(文化遺産)に登録されたMt.Fuji登ってきました。

予定していた数日前まで天気が微妙で「行こうか、辞めようか、はたまた辞めようか」ってな感じで天気予報とにらめっこ。
しかし前日夜になり総体的に良い方へ向かうけど、しかし限りなく雨に近い曇りに変わり「行くだけ行ってみましょう」と言う事になりました。

正直、今回はご来光は期待しておらず「運が良ければ見れればいいや」くらいにしか思っていませんでした。
今回の僕の興味は世界遺産登録間もない今で、お盆休みど真ん中、更にさらに一番人気の富士吉田口、どれだけ混んでいるんだろう。
むしろこっちの方に興味深々で望みました。

が、しかし・・・・ウソでしょ!



天気は薄曇りで東南アジアじゃねーのって言うくらいの蒸し暑さ。
因みに関東地方の天気予報は勢力の弱い高気圧に覆われ、夕方以降冷たい空気が流れ込み不安定な天気だって。

14日の15時過ぎに集合し、まずは海老名ICから圏央道を使って中央道へGo!
今回、初の圏央道。と言っても何処にでもある高速道路ですけど。
と思いきや中央道まで早いは近いは、ちょっとびっくりです。テレビでもやってましたが神奈川民の行動範囲は広がる事間違いなし。
余談ですが圏央道建設が大幅に遅れる原因になったムササビ君たちどうしましたかねー?

そして中央道へ入り山間を走り始めて間もなく

どしゃ降りの雨、まぁ予報通りなので。

そして談合坂PA

傘をさしてトイレ休憩
ちょっと不安になりましたつつも、まぁ予報通りなので。
でも、ちょっと不安

あっと言う間に富士五湖道路からの富士吉田IC下車そして駐車場に到着。
因みに渋滞には全くハマらず
現地は「つい先程まで雨降ってました」感はありましたが、一応やんでました。
「良い方向」と言う意味では一応、予報通りですから

この期間は車両進入規制がかかっている為、ここからはシャトルバスを使います。
チケット買って18時半のバスで、いざ五合目へ


富士吉田口、五合目に到着ときには既に辺りは薄暗くなっていて間もなく日没を迎える時間になってました。
そして、早くも今回僕にとっての関心事「どんだけ混んでいるんでしょう?@五合目」はと言いますと、確かに人は大勢いましたがいつもの込んだ観光地程度でした。
まぁこの天気予報ですから。

そして、ふと遠くに目を向けると辺りの雲が切れ、雲海に沈んでゆく太陽が。

道中ずっと、空は良い顔を見せてくれなかっただけに一気にテンションが上がる瞬間でした。

五合目でご来光に合わせての時間調整&準備運動をかねて高度順応の為、約一時間程待機です。
サンセットからずいぶん断ち辺りは真っ暗、たまに空を見上げてると星がででると思ったら、いきなりガスが立ち込めたりを繰り返し。
テンションを上げたのもつかの間、そのうち霧雨も振り出す始末です。
まぁ、この予報ですから。

そして20時半、霧雨程度に降っていましたが気にすることなく登山スタートです。

開始後まもなく賛否両論ある入山料もしっかり徴収されました。
で、これくれました。

こんなのいらないから、その分保全費に回せば良いのにとか思ってしまいました。

最初はほとんど高低差を感じない登り坂
はやる気持ちを抑えて長ーい夜に備えて体力温存の為に努めてゆっくり歩きます。
六合目までは人の気配は少なく、この先覚悟している大行列などまったく予感させません。

六合目からは不安定なじゃり砂をジグザグと登ってゆきます。
この頃、ちょうど目線と同じ高さには煌々と光るお月さまが足元を照らしてくれます。
遮る空気や湿気などが少ないせいでしょう、下界で見るお月さまと違い実に神々しい。
すいません、僕のカメラ暗闇はあまり得意でないようです。

七合目が近づく頃に足元はじゃり砂から除々にごつごつとした岩に変わり
七合目の小屋を過ぎた後からは完全に溶岩石に変わります。

山小屋を一つ一つこなし、グングン高度を上げてゆくにつれ風も強くなってまいります。
と共に人口密度も濃くなってゆきます。辺にうごめく光る物体も増えてまいります。

外国語も頻繁に耳に飛び込んできます。

そして八合目から九合目に向かう頃にはかなりの強風
案内の方は「ここから先は更に風が強まります、落石などの危険も予想されます。制止する権限は有りませんが進む事はお勧めできません。」だって。

「ここまで来て引返せるか」と思いきや、しばらく進んでみると不安になるくらいの突風エリアに突入です。
この辺りから勇気ある撤退組もちらほらおりました。ほとんどが聞き分けの良い日本人登山ツアー組のように見受けられました。

お疲れ様です。勇気ある撤退に敬意を表します。
しかし、すごい人でしょ。

この頃からほとんど雨の心配はなくなり、むしろ強風が気になります。
それでも僕らは進み続け九合目あたりからでしょうか、あくびか頻繁に出るようになってきました。酸素不足の始まりです。ここまでも深い呼吸を心がけて来ましたが高山病の予兆が顔を見せ始めてしまいました。
山頂間際になると頭痛も始まりました。身体も疲れてはいましたが気分的には全く問題ない範囲だったので良かったです。

日の出時間まで、まだまだ時間を残しつつの山頂直前の鳥居到着!
まだ真っ暗です。そしてかなりの強風吹きすさんでます。


お鉢周りも予定してましたが、とてもそんな状況ではありません。
日の出までの間、この風をやり過ごすしながらの待機です。

しかし山頂はかなりの人混みです。
たぶんこの天候下で一人でいたら命の危険さえ感じるでしょう。でもこの人混みの中に居るせいで感覚的には渋谷のセンター街にいるのとかわりません。これ本当です。
なんやかんやと肉眼で確認できる程に明るくなってきました。

そして始発が動き始める時間帯のハチ公前。


徐々に空は紫色がかき消されてゆき、
僕の予想を大きく覆して登ってまいりました。
時折、ガスがファーっと駆け抜けて行くのがまた幻想的です。

冒頭の「ウソでしょ!」を良い意味で裏切ってくれました。

周りの雲も躍動感があり、ご降臨って感じです。
しかし人のパワーも負けてません。
右手


左手


正面

白い人、黒い人、黄色い人、さまざまでしたよ。

さてさて拝めるはずの無かったご来光も拝んだし、日本一高い所で人混みに揉まれたし
すっげーさみーし、早々に撤収する事にしました。

通常くだりは専用の下山道があるのですが強風の為、登山道の逆走が許されておりました。
でも僕らは再び岩道を下りるのは勘弁だったので可能であれば下山道での下りを選択しました。
下山道入口では「制止する権限は有りませんが、強風の為危険です。」だって。
まずは行ってみる事にしました。
すると言う程の危険は感じません。おまけに雨でしっとり濡れている為、下山道特有の砂煙がたたないので実に快適です。


気づいてみると、この日は最高の天気になってました。





蓋を開けてみれば
この天気予報のおかげなのか交通渋滞もなく、尋常でない劇混みは免れ、
この季節に稀な天気にも恵まれ
無事どころか楽しい富士山にあやかれました。


霊峰富士に感謝!
そして、ご同行頂いた二人の晴れ男’Sに感謝です。

やさしがも弾丸施術受付中です。