気持ちいい秋、ドップラー効果音とともに一瞬で通り過ぎてしまっって感覚的には、もう寒々しい冬が来ちゃってる?
そんな陽気なもんだから、気持ち的にも「早くしないと紅葉が~ぁ」ってな感じで半ば、せかされ気味に出かけてきました秋の山歩き♪

さてさて、今回は天気が微妙な中、乾徳山へ行ってきました。
朝、スタート地点の駐車場は雨は降ってないものの、山間部にまで迫りくるガス、良く言えば無風無音で神秘的。でも僕の心境は「いい加減に青空にそびえる雄大な富士山見してくれ~」。だって、ここ最近「今度こそ、今回は」と期待値MAXで予定を立てるたびに、もれなく天気はびみょ~。天気の神さんそろそろ僕の心中お察しして欲しいもんですわ。

こんな天気の中、朝7時の出港となりました。気温は覚悟していたほど低くなく、むしろ歩く分には丁度よいくらい。


ルートは赤線が往路、ピンク線が復路の周遊コース。

最初の写真の沢沿いをしばらく進むと登山道の看板

森に入っていきなり立ち込めるガスと鬱蒼とした杉林で真っ暗。

しかし僕らにはヤフー天気様からの有難ぁ~い「10時頃には晴れる・・・かも?」
っと言うお告げを信じそれを握りしめ、この雰囲気に飲まれる事なく進みました。

「・・・にしてもちょっと暗すぎなねぇ?」と一抹の不安も否めませんが

辺りは植樹された杉林から雑木林へ

見えないお天道様も多少は高くなったのでしょう、ちょっとは明るくなったけど以前僕らは霧の中

さらに進むと木々はまばらになり

っと共に霧なのか霧雨なのか、拍車をかけてお先真っ白に

この先の分岐を過ぎた辺りから視界はひらけ気持ちのいい原っぱが広がる・・・はず

その原っぱの扇平に点在する岩々



この辺りはススキ野原でどえりゃー気持ちいい・・・らしい
そして富士山も見える・・・らしい

・・・とは言ってもまだ9時台、お告げは10時頃なので

さらに登ると原っぱから再び雑木林が始まりました

先ほどの雑木林とは毛色が変わり岩がゴロゴロし始めました

登りもちょっと急になり、足元のぬれ落ち葉と濡れた苔岩に気を使いながら

フッと上を見上げると


いいぞ、いいぞ 俄然足取りも軽くなるってもんです
さすがヤフー天気のお告げ通りの青い空

いいぞ、いいぞ 俄然足取りも軽くなるってもんです
時間が経つにつれ、標高を上げるにつれ、急速に雲も履けてっぺんに着く頃には大展望・・・のはず

頂上間近を予感さすように道はさらに険しく急登りになり”よじ登り系”が増えてきます


面白いネイミングの髭剃岩

こんな感じに岩の間をすり抜けれます。
たぶんですがすり抜ける間に両脇の岩に擦れ髭が剃ちゃうてのが名前の由来じゃないかと

すり抜けた先は、ちょっとした崖でこんな景色がまってました

遠くに山々が連なり、眼下には広がる紅葉樹・・・のはず

ここから先は、しばしのよじ登りづくし



そして大岩づくし

ようやく乾徳山のてっぺんらしき物が見えてきました

天高い青空をバックに・・・のはずが
何故か眺めは霧でかすみ、その背景はなぜか真っ白


気を取り直し最後の砦越え
目の前に立ちはだかる”鳳岩”

「鳳を務めるは北島のオヤジ♪」の”おおとり”ってこんな漢字なんだと初めて知りました 

さあ、Let’s Climbing


この砦を超えたこの先が

登ったど~♪

山頂は富士山はもちろんの事、南アルプスや金峰山などなど、
360度大パノラマ絶景が拝める・・・はずでしたが、トホホッ

しばらく待機しましたが視界が広がる様子は微塵も伺えなかったので
諦めて下山することに、ヤフー大明神の嘘つき

下山は登って来た反対側を下ります。頂上付近は僕の得意な岩場が続きます。

たまに、ちらつく眼下に広がるモザイク模様

現れては、また霧に覆われの繰り返し、あぁ恨めしや~うらめしや

岩場エリアを過ぎると、また樹林帯へ突入


ただ登りの時の樹林帯とはちょっと雰囲気かわり
無風無音で潤いたっぷりで神秘的な感じ

例えるならば、まさに宮崎作品の何だかって言う鹿みたいので角がいっぱい生えた奴が現れそうな雰囲気

ただ、しばらく進むと道も不明瞭になり、頂上にはそこそこ居た人の気配もなくなり

なんか嫌な予感
だんだん不安になり、一旦目印のある所まで引き返すことに

やっぱ迷ってました。下りるべき方角の反対側を下ってました。
森の中って木々の合間が不思議と踏み後に見えちゃうから怖いです。
「あれっ?って思った時点でもう遭難してると思うくらいでちょうどいい」っと聞いたことがありますが僕もまったくその通りだと思います。

ここまでご立派な案内があればもう一安心


ここまでは緩やかに下る尾根沿いでしたが
ここから一気急降下


とは言うもののすごーく急って程でもないのですが
ぬれ落ち葉と滑りやすい岩と木の根、そして粘土質が僕らを悩ませます。

登りも同じ状態ではありましたが多少の気をつかう程度でこなせました
が下りになるとコケるはコケる、コケまくりで今回ほど転びまくったのは初めてでした。
今回、ソールツルツルのトレシューで行ったのも最悪でした。
下りで事故は起きると良く言ったもんです。

転びまくりながらも雑木林だけあって秋のアイテム目白押し
モミジ


ナナカマド


一風変わったホコリタケ

両脇から指で潰すとパフッとほこりのような煙のような胞子が先っぽに小さい穴から出てくるんですよ。ちなみに食べれます。

増えすぎちゃって困ってる(人間が)シカちゃん



やっとなだらかな紅葉樹林帯

この日初めての秋のオレンジの森感

往路と復路の交差地点に建つ避難小屋


登りの時はガスに埋もれて視界に入りませんでした

ここから落ち葉で敷き詰められた、しかし足元に気を遣う程でない道をひたすら


さっきまでの足場の悪い下りで体力だいぶ吸い取られて僕らにとっては
このダラダラも以外に効きました

ご丁寧に地点名まで付けられた「富士見百景」ビューポイント・・・らしいです


イメージ画像

つい先日、初冠雪を観測したそうなので雪もつけてみました

赤松でしょうか、針葉樹にかわり、ようやく下界感が



下りは長かった、そしてしんどかったですがゴール

ルートもいろいろバリエーションがあり変化に富んだ飽きない山だと思います。
中でも展望という意味では終始期待できる気持ちのいいコースではないでしょうか。

すごーく残念ながらその展望・・・とやらは妄想で終えたしまいましたが

以上、「・・・はず」と「・・・らしい」の多かった怨念のこもったブログでした。
Reported by やさしが登山部
整体室やさしがは怨念でなく、愛を込めた施術でお待ちしております。


いや~、今回は富士山ゲットしたかったけどな~!
これもまた登山なり