朝晩はだいぶ涼しくなり、すっかり秋ですねー。
僕的には夏がなごりおしく、せつないよーな、寂しいような・・・。

なんてね!

行ってまいりました富士登山御殿場ルート。
「いやーーーーっ、なかなかどうして・・・。」

計画は夜出発で夜通し登り―の、ご来光拝んで、お鉢周りからの下山。
スケジュールは息継ぎ無しで一息で言えちゃいますが実際は長かった。
言うは易し行うは難しってね。

当日の天気予報は昼から夕方にかけて不安定いつ雨が降ってもおかしくない予報でしたが
夜から翌日にかけては回復方向で「たぶん雨登山は無いでしょう。ただ、ご来光は厳しいかもね」って感じでした。

当日は五合目駐車場でまったり&仮眠目的で自宅を早めに出発、向かう途中の遠く空は何ともテンション下がる空模様。


下道でチンタラ向かい午後2時くらいには着いてしまいました。
車はまばらで静けさが何とも心地よい。
反対側の吉田口5合目の賑わいが想像つきません。



この曇天にもかかわらず現地は想像していたのとは裏腹に短パンTシャツでも前々OK。
早速、まったりチェアーを引っ張り出しまったりコーヒー片手にまったりタイム。


とか何とかしているとガスが立ち込めたり


あっと言う間にガスの中、だったりパラパラ落ちてきたりを繰り返し


「どうか雨の中の登山は勘弁」と祈りつつ、なんとなーく準備しながら過ごしていると

ちょっとづつガスが晴れ、ひらけてまいりました。

そして暗くなるにつれ、御殿場市街の明かりも雲の合間から漏れてきます。

予報は的中のようです。
早めにカップラーメンをがっつき登山開始19:30に備えます。

そしてながーい、ながーい夜の始まりはじまり。


最初はなだらかな登り、砂じゃりをひたすら、ひたすらジグザク歩き続けます。
道端にはビッグサイズのアザミがこの枯れた大地に力強く根をおろしています。
いきなりムンズと立ち上がりエイリアンのように牙むき出しで襲いかかってきそうではないですか?


しばらくは、めざす目標もなく、だだ広ーい砂じゃり砂漠をひたすら歩くしかありません。
目印がないので時計を見ながらどの辺まで進んだか憶測するしかないんです。

途中立ち止まる程度の休憩をはさみつつ黙々と歩き続けて約3時間、
ようやく第一目印の六合目小屋(休業中)。
ここで初めてザックを降ろしガッツリ休憩と燃料補給。
遠くには町の明かり、そして反対側にはまばゆく光る月が浮かび、でも僕らは既に疲労困憊。

改めて思いましたが「吉田は混んでるからな―」と言いながらも目指す目標が見えるので、精神的には楽なのかな―と感じました。

その後、砂じゃりエリアを過ぎると、赤土で多少足元は安定し歩きやすくなります。
ここからは明確な目印が出始めると共に現在地を把握し易くなるので、だいぶ精神的には余裕が出てきます。
とは言う物のシャッターを押したくなるほどの物件はないので写真なしですけど。

だいぶジャンプアップしますが残り1時間半の看板ば出てきました。
「まだ1時間半あるのか」と「残り1時間半だ」が頭の中でせめぎあいます。
足元は赤土からごろごろした岩が転がりはじめ、不安定になってきます。

この時点でご来光時刻を逆算すると、かなりの余裕。
どうせ頂上で待機していても寒かろう」という考えと
かなり疲れていたので一気にペースダウン。

結果、最後の一時間半の区間を2時間以上費やし、着く直前で東の空は色づいて来てしまいました。


急ぐ元気もなく黙々と足を動かすと鳥居がうっすら見えてきました


ギリギリセーフで間に合ったようです。
参考タイムでは8時間10分のところ9時間半のかかってしまいました。
頂上は相変わらず人混雑な中、急いで見学スポットを探します。

出るぞ出るぞー


今回のベストご来光ショット

あれっ?もう少しで太陽が出っ・・・・、って時に真上の大きな雲の中に入っちゃいました。
これはこれで良い写真なので良しとしましょう。
毎回毎回いろいろな顔を見せてくれます。

とにかくかなり寒かったので風か来ない場所を探し、大休憩と燃料補給。
この後はお鉢周りの予定でしたが、お互いの顔を見合わせ「今回はやめましょか」と言う事にしました。


これから下山か―――っ。
最初はガスの中おり始めましたが


下るにつれグングン視界が開けてきます。


最終的にはこの景色

朝日に照らされる雲のじゅうたん、現物はすんごいっすよ。疲れも一気に吹き飛ぶってもんです。
ご来光と引き換えに良いものを拝ませて頂きました。


かなりバイブス取り戻し、ハイテンションで下る


先には
出ました、今回のもう一つのメインイベント


最初は「こんなもん?」っとちょっとがっかり、

ちなみに先に見える小山は宝永山です。
なにげに良い写真じゃないっすか?

大丈夫でした期待を裏切りませんでした。
フッカフカで快適(最初だけ)
調子に乗って走ってみました。


止まらねー。


かなりフッカフカでクッションが効いて、なるほど膝関節には優しいようです。
がっ、これが永遠続くと大腿四頭筋が感極まってきます。
そうです、絶えずブレーキをかけながら進まなければならないので無理はありません。

恐るべし御殿場名物大砂走り
ゴール間際からの「大砂走りとMt.Fuji」のツーショットです。


いやー、今回は五臓六法まで効きました。ひっさびさに死ぐかと思いました。
標高差:約2300M
往復距離:約17.5Km
無酸素登頂(お鉢抜き)無事完走出来ました。

あれっ、本当に完走したか信じられないですか?
じゃあ証拠をお見せしましょう。

ドヤ顔!

今回も蓋を開けてみたら、またまた良い天気でファンタスティック富士を堪能できました。
霊峰富士に感謝!
ご一緒頂いた3人のおっさん(内一人は晴れ男)に感謝です。
というか実は僕が晴れ男かもしれません。

ちょっと遅くなってしまいましたがご報告させて頂きます。

昼間は蝉の声、夜はこおろぎの声
季節の変わり目で体調を崩しやすいですが
秋の味覚をがっつり食べて、体力つけて冬に備えましょう。
やさしがも大砂走りを下る勢いで営業中です。


◆◆◆おまけ◆◆◆
富士山のアザミ以外の花々です。