ちょっと前に3月中に桜咲くなんてニュースを聞きました。早く咲くのは驚きですが、それ以上にまだ2月なのにもう開花予想かい?っとそっちの方がビックリなのと・・・その一方でその情報いらなかったかも。だって未だか未だかの期待感半減しません?
なんて春のお便りがちらほらと垣間見る中、山歩きに行ってきました。

日にちは決まってたのですが行き先はまだ検討段階な中、ちょい前に町田でも降ったあの雪。それをキッカケに隙あらば未だ雪残ってるかも・・・の期待にそれを加味しつつの再検討。
ガッツリ雪山登山は技術的にも装備的にも無理なので、なんかちょっと雪の上を歩ける軽い感じの山っていうと・・・大菩薩嶺しかないっしょ

当日はかなり強めの寒波到来とのこと、う~んタイミング良いかも。この時期、気温が上がると春霞が出てしまうので冷え込む方が嬉しいニュース、そして雪も溶けないし。
朝7時前に丸川峠分岐駐車場に到着、冬は林道が冬季閉鎖の為ここが最も近い🅿になります。
車を降りたら寒ぶ、強め寒波も納得です。


さてさて、この日の計画はいいますと

予定は赤線の経路で、そして気力体力精神力に余剰分が残ってたら更に大回りの青線を廻る周遊コースって作戦


7時ちょい過ぎ出発、丸川峠方面へ


ココも例外ではなく2019年の台風の爪痕が



しばらく沢に沿って進み、ここから登山道


出発から15分ほどで尾根にでました。

地面を突くストックの音がコンクリートを叩く音のようです。つまりカチンコチンに凍ってる。鼻水をすすりながら淡々と歩を進めます。


・・・からのぉ~寒々し景色から一変、待ってました太陽偉大なりです


むしろ寒さよりも気分があがります。それにつられ疲れも半減


想像していたよりも起伏の激しい尾根道です。単調よりも飽きなくて好きですけどね



おっと危ない、落ち葉の下に隠れた氷です。片側斜面ですが普段はなんてとこなくても、こんなの踏んだら滑って真っ逆さまです。これに気づいた自分を褒めてあげたかった瞬間でした。


足元ばかりを注意しながら歩くのもなかなか気を使います。ホッと一息、水を飲みながら何気なしに後ろを振り返ると木々の隙間から富士山、しかも超クリア。頂上での展望が楽しみ♪


なにやら尾根道から平坦に変わってきました。そろそろ第一チェックポイントの予感です。


道がだんだん掘れてきて沢筋みたいになってきました。溝の白い帯は氷、ほんと沢みたい


ちょうど1時間半、第一チェックポイント丸川壮・丸川峠に到着


しかし期待していた雪の上歩きは未だ・・・ってか雪が降った翌週末は気温が高かった為に溶けちゃったのかも。まだまだ先は長い、サクッとパンを齧って先を急ぎます。

まぁまぁ雪はちらほら残ってるのですが・・・


っと思ってたのも束の間、反対斜面に回り込むにつれ状況急変
なんとか凍ってなりとこを選び進みますが、これではいつになることやら


緩やかとは言え片側斜面になり、しかも誰もいない


もう限界!ここで助っ人外人、鉄の爪を持つ男フリッツ・フォン・エリックの投入です。
(たぶん50才代以上男性しかついてこれないと思います(笑)


雪っと言うよりほとんど氷のスケートリンク状態です。アイゼン無しでは進めません。


進むにつれ、雪深く・・・ってけっして足が潜るような雪深さはないのですが



足元はアイゼンすら刺さらないほどカッチカチです。雪を踏む音でカチカチなのが伝わるとよいのですが


慣れないアイゼンに気をとられているせいか、まったく寒さは感じません。立ち止まりフッとため息をつくと喉が渇いてることに気づきザックのポケットから取り出すと・・・凍ってる(笑)

つまりは氷点下ってことになります。

氷上を歩くこと1時間強、白い回廊の先に見えるはまさしく


大菩薩嶺(2057m)到着、🅿出発から3時間ちょいってとこでしょうか

頂上なのですがココからの景色ほぼゼロ、でも一応ここ百名山の一つなんです。
あっ景色は木々の隙間から多少は観えますけど
ココでは証拠写真だけパチリと納め次へ、緩やかな一直線の下りをダーっと降り


大菩薩頂上から5分くらいでしょうか、雷岩に到着

実はココがメイン、景色は百名山と申し分のない見栄えです。


無風・無音・無人、大当たりDay引いちゃいました。


ここから下山するか、更に大回りするかの選択です。体力気力問題なし、そして気分もいいので迷わず大回りバージョンを選択
しばらくは気持ち良い稜線歩きを楽しみます♪先の赤○が避難小屋


避難小屋周辺はまだ白銀の世界


避難小屋を過ぎ、小高い丘の上からは次のチェックポイント大菩薩峠(とうげ)&介山山荘を見下ろします。


そんで大菩薩峠(とうげ)に到着、ハイチーズ
念のため確認ですが最初の頂上2057mは大菩薩嶺(れい)でここは大菩薩峠(とうげ)ですので

方位盤があったので景色と照らし合わせてみました


さっきの雷岩から30分40分ほどなので休憩するまでもありませんが、ここが最後の展望楽しみポイントなので、もう一回休憩
営業していませんでしたが標識のすぐ隣に山荘

さてさて、とっても名残惜しいですがそろそろ下山路へ向かう事に
前を通り抜け、横を通って下り道へ

頂上からの稜線は凍ってないとこを選んで歩けたのでアイゼンいらずでしたが
下山路は再びカチンコチンのスケートリンクで助っ人外人再び投入。

一見アイゼン無しでも歩けると思うっしょ?
ノンノン、脱いだとたんに生まれたての小鹿のバンビちゃんになりますから。爪Mustっす。


標高が下がるにつれ徐々に氷率も減った頃、やっとアイゼン外せる

雪ではなく氷なので爪が刺さらず、高下駄のような状態で足首を挫かないように歩くのがすっごく疲れるんです。解放されたぁ、フリッツフォン・エリックお疲れ様ありがとう。

大菩薩峠(とうげ)から1時間たらずでしょうか、福ちゃん荘に到着

そして真ん前はスケートリンク、こんなに陽当り良いのにぜんぜん溶けてないカチンコチンです。


更に20分ほど下ると・・・見えてきました


ロッヂ長兵衛に着きました。
大菩薩嶺への一般的かつ近いのはここからのスタートが一番人気でしょう。今回は道が冬季閉鎖で来れませんでしたが、解除される4月になれば一気に激込み間違いなし。バスでも来れるし駐車スペースもありますし。なんと言っても百名山ですから


アイゼン歩きがそうとう堪えましたってまだ終わってませんが
ここまで来れば、もう惰性モード
もう少しだ頑張ろう、石丸峠方面へっと・・・


あららっ???なんかまた雪出現
標高って言うよりも日陰とか日向とかの斜面の方角に左右されるんだなぁと


それにしても雪深くなってきてね?でも標識は石丸峠で間違いなし

もう爪なしでは無理、再びアイゼンOn

半信半疑ながらロッヂから30分ほど歩きようやく見覚えがあるポイントに気づきました。初めて歩くルートなのに見覚えあるはずがない。
やっちまいました、地図を確認しようやくおバカな勘違いにも気づきました。
車を停めた🅿は「丸川峠駐車場」そしてロッヂで示していた標識は「石丸峠」
「丸」繋がりの「川⇔石」違いでした。痛恨のミステイク、なんておバカな俺
30分かけて長兵衛ロッヂまで戻りました。1時間のロス

ココを下らなければならなかったのです


ココから先は雪や氷ではなく落ち葉が積もった日当たり良好な道です。今度こそは惰性モードでひたすらに一本道


おっ、見えてきました仙石茶、もう着いたも同然です。


あと8分


多少のミスはありましたが結果オーライです。無事到着です。


昨今山登りは外れなしの良いお天気に恵まれて感謝感謝です。
雪・・・ではなく氷でしたけど、それはそれで楽しく良い経験にもなりました。
あぁ~絶景だったなぁ♪
っと余韻に浸りながら帰路につきました。
やや過充電なくらいにFull充電完了
やさしが営業中